学校法人大多和学園 開星中学校・高等学校

page
top

小山内校長日記

校長日記730「雨の水曜日」

雨の水曜日ですが、開星生たちは今日も元気に登校しています。
雨に濡れながらも、自分の足で学校に向かう姿に、たくましさを感じます。

さて、今から120年以上前の1903年12月17日、アメリカのノースカロライナ州キティホークという海岸で、歴史的な出来事がありました。自転車屋を営んでいたライト兄弟が、人類で初めて動力飛行機を空に浮かせることに成功したのです。この日を記念して、12月17日は「飛行機の日」とされています。
最初に操縦した弟のオーヴィルは、わずか12秒の飛行でした。しかし、その短い時間でも「空を飛べた」という事実は、とても大きな意味を持っていました。
さらにその日の4回目の飛行では、兄のウィルバーが操縦し、約1分間、260メートルも飛ぶことに成功しました。
それまでにも、世界中で多くの人が「人は空を飛べるのか」に挑戦してきましたが、失敗ばかりでした。

「人が空を飛ぶなんて無理だ」と言われる時代の中で、ライト兄弟はあきらめず、工夫と改良を続けたのです。
今、私たちは飛行機に乗ることを特別だとは思いません。しかし、その当たり前の裏には、何度も失敗し、悔しい思いをしながら挑戦し続けた人たちの努力があります。
勉強や部活動、行事の中でも、思うようにいかないことはたくさんあります。
けれど、すぐに結果が出なくても、続けることに意味があります。
ライト兄弟の12秒の飛行は、その後の世界を大きく変える第一歩でした。

今日の小さな挑戦が、いつか大きな成長につながることを信じて、雨の日も一歩ずつ前に進んでいきましょう。