小山内校長日記
校長日記728「気体の時代到来 〜『無駄』に見えるものの力〜」
朝晩は冷え込みますが、日中は少し暖かさを感じられホッとしています。
さて、今年のノーベル化学賞を受賞した京都大学の北川進先生が、スウェーデンで記念講演を行いました。
北川先生は、これまで見過ごされがちだった「気体」を大切な資源として使う新しい時代が来ている、と話されました。
北川先生が研究してきたのは、目に見えないほど小さな穴がたくさんあいた物質です。
一つひとつを見ると、穴があいていて「何もない」「役に立たなそう」に見えます。しかし、それがたくさん集まると、気体をためたり、役立てたりする大きな力を発揮します。
先生はこの考え方を「無用の用」と表現しました。一見、無駄に見えるものや、すぐに役に立たないものが、実は将来とても大きな価値を持つことがある、という意味です。
北川先生の言葉は、学び続ける私たち一人一人にとって、大きな示唆を与えてくれるものだと感じました。勉強や部活動でも、「今、何の役に立つのだろう」と思うことがあるかもしれません。しかし、その一つひとつの経験が、あとになって思いがけない形で自分を支えてくれることがあります。
すぐに答えが出なくても、意味が分からなくても、学び続けることには必ず意味があります。
北川先生の話は、そんな大切なことを私たちに教えてくれているように感じました。
