学校法人大多和学園 開星中学校・高等学校

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小山内校長日記

校長日記699「感情に寄り添う教育へ――世界子どもの日に寄せて」

昨日(11月19日水曜日)、今年度6回目の校内研修を行いました。

今回は、生徒の授業アンケートや自由記述から見えてくる困り感について、先生方がグループワークを通して意見交換を行い、授業改善に向けた対話を深めました。
私からはまとめとして、「子どもの行動の裏には、必ず『感情』がある」というお話をさせていただきました。

今日は「世界子どもの日」でもあります。文部科学省の報告書(令和5年版『共生社会を創るインクルーシブ教育システム構築事業』)には、次のように記されています。
「子供の声なき声に耳を傾け、そこにある違和感を言語化し、環境と支援のあり方を見直すこと。これこそがインクルーシブ教育の土台である。」
まさにこの「違和感への耳の向け方」が、支援の質を決めるのです。子どもたちの行動には必ず、その奥に「感情」があります。一見すると問題行動のように見える場面も、心の中を紐解けば、悔しさや恥ずかしさ、気づいてほしいという思いなど、さまざまな気持ちが揺れ動いています。

私たち大人がその背景に寄り添おうとすると、子どもは少しずつ安心し、自分の気持ちを言葉にできるようになります。他者に映る行動だけでなく、その奥にある心を想像できるか――そこに教育の大切な原点があると感じています。
子どもは、いつも大人との関わりの中で成長します。今日も、目の前の一人ひとりの感情に耳を傾けながら、学校全体で子どもたちを支えていきたいと思います。ご家庭でもご協力ご支援をお願いしま