学校法人大多和学園 開星中学校・高等学校

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小山内校長日記

校長日記698「11月20日『世界子どもの日』に寄せて」

野球部の皆さん、早朝より学園坂の清掃をしていただき、ありがとうございました。
皆さんのこうしたひたむきな行動が、学校の空気を温かくし、学びの場としての誇りを高めてくれています。

さて、本日11月20日は「世界子どもの日」です。1954年、国連が世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として制定した日であり、世界各地で子どもたちが主体となって参加する様々な催しが行われています。
また、1959年の今日、「子どもの権利宣言」が国連総会で採択され、その30年後の1989年には、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約である『子どもの権利条約』が採択されました。
この条約の誕生により、世界中で子どもの保護と権利の実現に向けた取り組みが大きく前進し、多くの成果が生まれています。

しかし、条約が生まれたからといって、すべてが自然に守られるわけではありません。大切なのは、私たち大人がその理念を理解し、実際の行動へつなげていくこと。
そして何より、子どもたち自身が「自分たちには大切な権利がある」ということを知り、学び、声を上げていける環境を整えることです。

本校でも、今日という日をただの記念日としてではなく、“子どもの人権についてより深く考える一日”としたいと思います。
教員も生徒も、それぞれの立場で「子どもの権利とは何か」「互いの尊厳をどう守るのか」について考え、対話を重ねることが、よりよい学校づくりの第一歩となります。
子どもたちが安心して学び、挑戦し、ありのままの自分で生きていける学校であるために。
今日をその決意を新たにする一日として、大切に過ごしていきたいと思います。