校長日記630「前期終業式より」
すっかり秋らしい季節になってきました。
本日は前期終業式でした。
以下のお話をしました。
◆今日で前期が終わり、今年度の学校生活のちょうど半分が過ぎました。みなさん一人ひとりにとって、この半年はどんな時間だったでしょうか。今日はぜひ、自分を振り返る一日にしてほしいと思います。まず、一つ目のお話です。
そもそも、なぜ終業式があるのか知っていますか?
その本当の意味は「区切りをつけること」にあります。今日の式で前期が終わり、次の始業式から後期が始まる。こうして区切りをつけるからこそ、振り返りができ、新しいスタートを切ることができます。
ここでいう「振り返り」とは、ただ思い出すことではありません。正しく振り返ることです。
どうすれば正しく振り返れるのか? それは「区切り」と「目標」があることです。いつからいつまでを振り返るのか、どんな目標を立てていたのか。その二つがあってこそ、結果を評価できるのです。
みなさんは、この前期、どんな目標を持っていましたか? そして今、その目標と比べて自分の歩みをどう評価できますか? これが今日の一つ目のテーマです。
次に、二つ目のお話です。
振り返りの大きな材料となるのが、後日配られる成績通知表です。成績の数字は、ただの数字ではありません。みなさんの前期の努力や取り組みの結果が表れたものです。たとえば「4」という数字も、うれしい4もあれば、悔しい4もあるでしょう。苦手な教科での挑戦や、得意な教科での努力、その過程が大切なのです。
だからこそ、この通知表は、ただ見るだけでなく、自分の言葉で振り返ってほしいのです。
そしてその振り返りを、保護者の方に伝えてください。どんな目標を立て、どんな努力をしてきて、その結果がどうだったのか。良かったこと、悔しかったこと、取り組みの過程を語ってください。
保護者の皆さんは、先生と並ぶ一番の応援団です。応援団との距離の取り方を学ぶことが、自立への一歩であり、大人になるということです。
今日お伝えしたいのは、この二つです。
一つは、正しく振り返ること。
もう一つは、その振り返りを保護者の方に伝えること。
10月6日から後期が始まります。始業式では、みなさんに確認します。「正しく振り返ることができたか? 保護者に伝えられたか? そして新しい目標を立てられたか?」です。ぜひ、短い秋休みの間に考えてきてください。
人生にも節目があります。植物に節目があるから成長するように、私たちも節目を通して大きく成長できます。
3年生と5年生は研修旅行ですね。実りあるものになることを願っています。6年生は、いよいよ進路実現に向けた大切な時期です。夢の実現に向けて挑戦してください。
季節の変わり目です。体調に気をつけて過ごしましょう。
令和7年度前期、本当にありがとうございました。
10月6日、また元気な笑顔で会いましょう。