小山内校長日記
校長日記368「沖縄研修旅行記8」
平和学習の第一弾は、糸数アブチラガマです。沖縄戦時、この自然の洞窟は糸数住民の避難指定場所や、日本軍の地下陣地・倉庫としても使用され、戦場が南下するにつれて南風原陸軍病院の分室となりました。昭和20年5月1日から軍医・看護婦・ひめゆり学徒が配属され、約600名の負傷兵が運び込まれて来ました。
5月25日の南部への撤退命令により、重症患者が置き去りにされました。その後、米軍の攻撃に遭いながらも、奇跡的に生き残った負傷兵と住民が、米軍の投降勧告に従って、8月22日にガマをで出ました。
専属ガイドさんのガマでの生と死、恐怖であったであろう実相を聴き、出口の光を見た生徒たちの心に、あの日奇跡的に生きていた住民や負傷兵と同じ思いを感じてもらったのではないでしょうか。
平和への願い新たに、皆で慰霊碑に手を合わせて糸数ガマを後にしました。