校長日記595「防衛大学校視察研修」
この度(6/26)、防衛大学校の教育の内容等を視察する機会をいただきました。全国各地から学校関係者50名ほどが参加しました。開星からは私とキャリアセンター就職指導主事で特別職国家公務員養成エキスパートの村本先生がプログラムに参加しました。
防衛大学校は、自衛隊の幹部候補生を育てる士官学校で、防衛省の研究機関としての役割も担っています。未曾有の災害や宇宙、サイバー、新型コロナウイルスなど自衛隊の守備範囲は拡大しています。防衛大は自衛隊の将来の幹部を育てることが目的です。国民の安全と平和を守り抜く最後の砦である、自衛隊の幹部を養成する唯一無二の最高学府です。
「大学」といっても防衛大学校は特異です。実際、一般大学との共通点は4年制で、教養教育や外国語、体育のカリキュラムがあり、人文・社会科学や理工学専攻として学位の単位を取得することも可能です。大きな違いは、第一に全寮制であること。原則時間割に準じた規律ある集団生活が4年間続きます。そして次に学生は特別職の国家公務員という位置付けです。学生手当、期末手当、つまり給与とボーナスが支給されます。これは大きな魅力ですよね。必修科目には防衛学があり、交友会(クラブ活動)では運動部への入部が必須です。入学直後に別の道を選べる試行期間もあり、4年学生との懇談会では納得の大学生活であることがわかりました。校内を見渡せば女子学生の姿を多く見かけます。近年女子学生の入学が増加しているとのことで、いかに防衛大学校の人気が高いかを実感しました。
国民の命と財産、領土、平和な暮らしを守るのが自衛隊の使命です。それをやりがいと感じる人間力の高い幹部自衛官を送り出していく、その気概と環境で素晴らしい学生たちと出合うことができました。
そして、何より、国のため、人のため、そして世界のために貢献したいという強烈な使命感を持った若者が日本にいるということに改めて力強さを感じましたし、感激もしました(涙)