ごあいさつ
ごあいさつ
オープンスター「開星」は、昨年度創立100周年を迎えました。現代の社会は変化の激しい時代にあります。しかし、どのような時代が来ようとその中で自立して社会で活躍し、社会の発展に貢献できる力を持った人を育成するのが開星の使命です。
そのためには時代の要請に応え、常に教育内容を刷新していく不断の教育改革が必要です。101年目のスタートにあたって、開星教育の原点(建学の精神)をしっかり踏まえ、次の100年を見据えた「Next200ビジョン」を掲げました。新キャッチフレーズ「未来を開く星になる!」を全面展開していきます。その未来を開くの「ひらく」という言葉には2つの意味を込めました。1つ目は、「開星生一人ひとりが心をひらき、互いに尊重し合う」という意味です。中高6年間の一貫教育のつながりを大切に活動していくことで、新しい自分に気付いたり、集団の中で自分の力を発揮したりする姿を追い求めて欲しいと考えます。2つ目は、「みんなで新しい未来をきり拓く」という意味です。今は答えがなかなか見つからない時代になっています。まさに正解がない時代です。社会で必要な経験の場を学校がどれだけカリキュラムに落とし込めるか。そして、社会で必要な力を学校がどれだけ育てることができるか。そのことを意識して教育活動を作っていくことが、これからの学校の大きな役割だと考えています。様々な問題や課題に出合ったとき、自分たちで、新たな解決方法を見つけ出し、新しい道をきり拓く開星生を育てていきたいと思います。
オープンスター開星の星は、みんな違ってみんないい、一人ひとり、この世に生まれてきた意味があります。「何のために生まれて、何のために生きるか」、価値のない人はいないし、どのような人生であっても無駄なことは何ひとつありません。そのかけがえのない存在として、いつまでも輝き続けて、未来をひらく星となってほしい。
本校を志望する生徒には、スクール・ポリシーにあるとおり、校訓に沿った意欲(やる気・本気)を求めます。
開星は、学ぶ意義は「人間として成長すること」にあると考えています。つまり、知識の獲得はもとより、生徒が人と人とのかかわりの中で好奇心や違和感を基に問いを立て、仲間と考え対話しながら自己を変革していくことを予感できる学校であるということです。そのために、私たち教師集団も「ともに学び、ともに成長する」を目指し、生徒や教職員同士、学校外の関係者とのかかわりを通じて日々学んでいます。学びのワンダーランド開星で、「本気」の皆さんをお待ちしています。
校長
本学園は、昨年(2024年)創立100周年を迎えました。これを節目に、次の100年に向けて、より魅力ある教育を提供していきます。そのために、大切にすべきことを一言で申せば、「温故知新(おんこちしん)」、「故(ふる)きを温(たず)ね、新しきを知る」ということです。根源や歴史を研究して、そこから新しい知恵や道理を見つけ出すことです。
本学園は、1924(大正13)年に、大多和音吉・タカ夫妻によって創立されました。創立以来、「建学の精神」である「品性の向上をはかり、社会の発展に役立つ有望な人材を育成する」教育を大切にしてきました。この100年、社会は激動しました。本学園にとって時代の流れは順風もあれば、逆風もありました。今後も同様であると思います。そうした中で、本学園が存在価値を持ち続けていくには、「温故知新」が不可欠です。
本学園が大切にする「品性の向上」とは、創立者が総合人間学「モラロジー」を提唱した廣池千九郎博士から学んだ教えです。廣池博士の言葉に「大勢に順応しつつ真理を守るもの残る」があります。変化に適応しつつ不易の真理を見定めて、根源を大切にした確かな歩みを進めてまいります。
理事長