小山内校長日記
校長日記746「85秒――私たちは何を選ぶのか」
「85秒」。
この数字が何を意味するか、知っていますか。
米誌『ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ』は、人類滅亡の時刻を午前0時に見立てた「終末時計」の残り時間を、今年「85秒」と発表しました。
過去最短だった昨年から、さらに4秒縮まったそうです。理由として挙げられたのは、核兵器の脅威の増大、急速に普及する人工知能(AI)の潜在的リスク、そして歯止めがかからない地球温暖化の進行です。
ロシア、中国、アメリカをはじめ、大国がより攻撃的で国家主義的になり、これまで築かれてきた国際的な信頼や対話が崩れつつある――同誌はそう警鐘を鳴らしています。
そして、核兵器の制限やAI利用に関する国際的なルールづくりを、今すぐ始めなければならないと訴えています。
この「終末時計」は、1947年に残り7分から始まりました。冷戦終結後の1991年には、希望を象徴するかのように17分まで延びた時代もありました。
しかし、その針は再び、静かに、しかし確実に、0時へと近づいています。
85秒――。
この短い時間は、恐怖をあおるための数字ではありません。
「このままでよいのか」「私たちは何を選び、どう行動するのか」と、一人ひとりに問いかけるための数字なのだと思います。
世界の課題は、どこか遠い国の出来事のように感じられるかもしれません。
しかし、未来をつくる主役は、間違いなく今を生きる私たちであり、これからの社会を担う開星生の皆さんです。
85秒を、ただの数字で終わらせるのか。
それとも、考え、対話し、行動を始めるきっかけにするのか。
今日という一日が、皆さんにとって「未来を考える一秒」になることを願っています。
