小山内校長日記
校長日記667「霜降を過ぎて」
二十四節気の霜降(そうこう)を過ぎ、季節が急ぐように朝夕は冬のような冷え込みを感じるようになりました。校内でも、一年の学びの収穫を感じる季節とともに、入学試験など次のステージに向けた厳しい時期を迎えています。
さて、先日、KDDI株式会社と株式会社ローソンが、AIとロボット技術を組み合わせた新たな店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)の実証を「ローソンSKDDI高輪本社店」で11月8日から開始すると発表しました。
本実証では、店内を巡回して欠品を検知するロボットと、商品を品出しするロボットという2種類のロボットが導入されます。欠品検知ロボットは撮影機材と画像解析AIを組み合わせ、商品棚の状況を自動で把握します。これにより、これまで人が行っていた目視確認を省き、遠隔でも最新の売場状況を知ることができるようになります。
AIやロボットが、これまで人が担っていた作業を次々と代替し、効率化を進めています。これからの時代、AIを使いこなす力や、新しい技術を活かす発想力が、企業や個人の競争力を左右していくでしょう。
では、その中で「人にしかできない仕事」とは何でしょうか。創造する力、相手の心に寄り添う力、そして他者と協働しながら新しい価値を生み出す力。
AIがいかに発達しても、この「人の力」が社会を支える本質であることを忘れてはなりません。

